太陽光発電メーカーの長州産業株式会社(本社:山口県山陽小野田市新山野井、社長:岡本 晋、資本金:4億1千万円)は、ECN(註1)との間でMWT(メタル・ラップ・スルー)型バックコンタクト太陽電池に関する共同研究を進めてきました。この共同研究の結果、MWT太陽電池で23.1%のセル変換効率を達成し、これまで弊社が持っていた世界最高記録(21.5%)を大幅に更新しました。

その成果を2016年6月にドイツ ミュンヘンで開催された欧州太陽光発電国際会議にて発表したところ、ポスター賞を受賞することが出来ました。結晶シリコン分野全体で285件もの多くの発表があり、これらの発表の中で受賞した発表は僅か2件でした。そのような状況の中でこの度獲得した賞の価値は非常に高いものであり、大変喜ばしく思います。これにより、MWT太陽電池は次世代の高効率太陽電池として期待できることが証明され、また、弊社の研究開発成果が世界的に傑出したものであることが認められました。
今後も、研究開発に勤しみ、高性能な太陽電池を製品化し、お客様にお届けできるよう精進して参ります。

(註1)ECNについて:ECNは、The Energy Research Centre of Netherlands(オランダ・エネルギー研究所)の略称です。この研究所は、革新的な太陽エネルギー技術を世界の産業界に向けて発信し続けています。ECNの技術は、太陽エネルギーを含め多岐にわたる再生可能エネルギー(バイオマス、風力、水素、クリーンな化石燃料利用)に及んでいます。これらの技術は産業界の多くの分野へ移転されています。

ポスター賞受賞の賞状

成果発表のポスター